かわいたかのり in 支部役員講座  
本年7月に参議院選挙が実施されます  


UIゼンセン同盟96万人の代表である

「かわいたかのり」氏を紹介します

2007年度 支部役員講座(2007.1.16)

              かわいたかのり 「私の想い」

 
 1月16日(火)、コスモスクウェア国際交流センターで開催された支部役員講座に、本年7月に実施される参議院選挙立候補予定者である「かわいたかのり」氏をお招きしました。

 「かわいたかのり」氏には、2月7日(水)、ホテルセイリュウで開催した分会長講座にも来ていただきました。


 プロローグ 〜組合活動との出会い〜  

 こんにちは、UIゼンセン同盟の「かわいたかのり」です。皆さんにはこれまで会ったこともない「かわい」という人間の支援活動にご協力いただき感謝申し上げます。
 まず自己紹介をします。私は京都出身で昭和62年、帝人に入社しました。大阪で働くつもりでしたが、配属は東京になりました。「そのうち戻してやる」と言われ続けて20年、約束をしてくれた上司も定年退職になりました(笑)。

 組合歴は入社歴とほぼ同じくらいです。先輩から「コーヒーがタダで飲める場所がある」と連れて行かれたのが組合事務所でした(笑)。笑われているのは、身に覚えのある方だと思います(笑)。事務所に行くと大変穏和な方(書記長)がおられ、新入社員としての心構えなどを教えていただき、いつしか三日と空けず事務所に顔を出すようになりました。後で考えると、行かなければならないように毎回誘導されていたんですね(笑)。そのうち「青年女性委員会」という若手組合員の活動を手伝うようになり、気が付くと選挙管理委員長になっていました。それが私の組合活動の始まりです。

 とはいえ、受けた仕事はしっかりやろうと思いましたし、組合事務所にいると職場の皆さんから、賃金や労働時間などの問い合わせがあります。知らないことも知っていて当然だろうと思われる。そこで就業規則や労働協約など、コツコツと勉強するようになりました。ある日、上司と部下のトラブルの相談があり、組合の立場でアドバイスをしたら大変感謝されました。「かわい君、ありがとう」と。それが無性に嬉しくて、もっと頑張って勉強しようと思うようになりました。こうした積み重ねで職場委員になり、執行委員になり、10年ほど前から専従になりました。


 UIゼンセン同盟へ 〜政治の重要性を知る〜 
 
 
 専従になるとゼンセン同盟(当時)の会議にも顔を出すようになります。当然、様々な仕事を頼まれます。頼まれて引き受けた以上、やらなければならない。そうしてコツコツ仕事をしているうちに、5年ほど前、何を間違ったのか東京都支部の議長に選出されました。半年逃げ回ったのですが、外堀、内堀を埋められてしまい、1期(2年)だけのつもりで引き受けました。つつがなく終わろうとしていた時、今度は高木剛さん(現・連合会長)から「UIゼンセン同盟の手伝いをしてくれないか」と誘われました。これも拒否権無く(笑)受けることになりました。ということで、自分では主体性を持って活動をしてきたつもりですが結局のところターニングポイントでは先輩方に導かれた。「思いも寄らない人生が続いている」というのが正直な感想です。

 上新さんのようにUIゼンセン同盟の地域活動をしていると、政治家の方と会う機会も多いと思います。労働組合と関係のある議員さんに「俺は政治家になるんだ」と言ってなられた方はいませんよね。実社会の経験もなく、松下政経塾などに入って政治家を目指す方も少なからずおられますが、私たちの回りにいる方は、皆さんと同じ感覚を持っていますし、私も同じだと思って下さい。決して変な男ではありません(笑)。

 私は東京で活動していたので、区議会議員さん、都議会議員さん、東京選出の国会議員さんと身近なお付き合いをさせていただきました。海江田万里さんや蓮舫さんなど、顔も名前も全国区の方が普通にいるという環境でした。その中で、地域から出てくる様々な要望、例えば防災やバリアフリーの取り組みなどが実際に形となってくる。自然と政治活動の価値を見いだすようになりました。

 その一方、労働条件は労働基準法など様々な労働法令に則って決めていきます。労働安全衛生もそうです。まず法律で決まっている。ですから、企業内労働組合でいくら頑張っても、国や法律がキチンと対応してなかったら、我々の努力には限界がある。その意味からも政治活動の重要性を感じていました。ですから、UIゼンセン同盟に出向するときは、割と違和感なく引き受けることが出来ました。ただし、「参議院選挙に出ろ」と言われた時は驚きましたが・・・。(笑)


 平成17年9月7日 〜衝撃の電話〜 

私は一昨年のUIゼンセン同盟大会で、立候補予定者として承認を頂きました。平成17年9月15日です。皆さん、私が「候補者になれ」と言われたのはいつだと思いますか? 実は9月7日です。この頃は郵政解散後の衆議院選挙真っ最中、9月11日が投票日でした。私はUIゼンセン同盟の支援候補者の応援で、愛知県半田市でオルグ活動をしていました。事業所廻りをしている時、UIゼンセン同盟の島田書記長から電話がありました。「かわいちゃん、なのなぁ、再来年参議院選挙があるの知っとるやろ?」「当然知ってますよ」「あれなぁ、お前や・・・」(笑)「は、はい?」という話なんですけど(笑)、「これは顧問団会議で決まったことや」。顧問団会議というのは、UIゼンセン同盟や連合の会長などを歴任した人で構成される会議なんですが、「したがって、キミには拒否権はない」(爆笑)。「ついでに来週にはUIゼンセン大会がある。人の応援しとる場合じゃないから、帰ってこい」。これがスタートでした。困りましたね〜。

 皆さんも想像してみて下さい。組合役員として応援する立場から応援していただく立場に変わる。それがこんなにも辛いものか。自分の立ち位置が分からない。喋り方すら分からない。しかもこの年齢で、単組で委員長経験もない。肩書きも何もない中で「お前だ」と言われたときのストレスは、非常に大きいものでした。

 しかし、落ち着くとこう考えるようになりました。知らないものは仕方ない。出来ないことは、今はどうしようもない。けれど、「組合の基本とは何なのか」という処に立ち返ろう。としたら、それは職場の組合員さんとの繋がりにある。「どれだけ職場の皆さんのお世話活動が出来ているか」その事を心がけて単組で活動をしてきたではないか。それをUIゼンセン同盟という組織の中で、どれだけ広げることが出来るかやってみよう。そして全国の職場を廻れる限り廻ろう。出来る限り話を聞いて、皆さんが何を求めているか勉強しよう。その思いで一昨年の9月以降、活動をしてまいりました。

 1年間で2006ヶ所。お会いした人は約58、000人。移動距離は地球4周分くらいになりました。その中で一番重要な問題は、やっぱり職場・現場にある。どれだけ現場と密着しているか、職場や組合員の皆さんとのアンテナ、チャンネルを持っているかが一番大切だと実感しました。


 「格差社会」 〜日本を席巻した市場原理主義〜 

「我々はどうゆう社会を目差すのか?」この投げかけに答えられる方は少ないと思います。ただ、せっかく今年は参議院選挙があるのですから、「自分たちはどういう社会にしたいのか?」「何を望んでいるのか?」について、少し考えてみましょう。民主党のアンケートでは、一番多いのは年金・社会保障の問題。次は格差問題。そして税の問題。だいたいこの3つです。

 「今、格差が非常に広がっている」とマスコミが取り上げています。その理由は何処にあるのでしょうか。 私は小泉さんの全が悪かったとは思いませんが、在任5年5ヶ月で格差が広がったのは事実です。私たち勤労者の所得はどうなったでしょう。2000年を100としたとき、2005年は93です。それに対し、株主に対する利益配分は2.9倍になり、経営者の所得は1.9倍になりました。景気が良くなったと言われても、全然実感がないのは当然のことなのです。しかもこの期間、「改革」と称して様々な負担増が強いられました。国民一人当たり、年間20万円ほど増えています。所得が減り、負担が増える、生活が楽になるわけがありません。その背景にあるのは、安倍政権になると簡単に議員も辞めてしまった、竹中平蔵さんが勧めたグローバルスタンダードの考え方。市場原理主義ともいわれるアメリカ型の社会運営です。

 竹中さんの考え方は、経済学ではシカゴ学派といわれ、1970年代後半、フリードマンという経済学者が提唱しました。いわゆる市場原理主義とは、簡単に言えば強い者が勝つ。「自由競争を最高の価値観とし、競争に勝ち残った者が偉い」という考え方です。
 この考え方は、「全てが自己責任」「全てが自由競争」です。アメリカには今も人種問題があります。黒人の方は総じて低所得者で、教育の機会すら与えられていない人が多い。なのに「本来、勉強する時期に遊んでいた。だから低所得者であり、それは本人の選択の自由である」と言っています。また、麻薬を吸うことさえ「本人の選択の自由」と言っています。スゴイですよねぇ。「自由主義」「自由競争」「選択の自由」もここまで来ると極まっているなぁと思います。

 こうした考え方が現在の政治・経済を席巻しています。けれど本当に同じだけのチャンスが与えられているでしょうか? 皆さんの会社だってお店の立地によって条件は違います。成果を単に数字だけで測られても困りますよね。これは日本の全ての産業・業種で言えるとことです。しかし、今の政財界は、「利益が出ないのは努力が足りないからだ」と言い切ってしまう。例えば有効求人倍率は、愛知のように2を超える所もあれば、0.4という地域もあります。それを訴えると「そんなに不便な所には住まなければいい」と小泉さんは言い切りました。凄い言葉ですよね。


 社員の頑張り 〜その先に待っていた現実〜 

日本は世界第2位の経済大国です。60年前、戦後の焼け野原から様々な努力をしてここまで来た。その背景には、安定した雇用を前提とした世界でも稀に見る「フォア・ザ・チーム」「フォア・ザ・カンパニー」の考え方であり、優秀な労働力があったからです。これは紛れもない事実です。しかるに今はどうなったのか。会社にとって、国にとって財産である「人」は「費用」になった。「コスト」です。そして昨今は、「除外」の対象にすらなっている。いかに「人」を「安く」使うか、どれだけ社員を減らすかが、経営者の価値になっている。変ですよね。

 なぜこんな事になってしまったのでしょう。バブルがはじけ、非常に苦しい時期がありました。会社は「生き残り」をかけて戦わなければならない。従業員も一丸となって努力をしてきた。その結果として今がある。私たちが我慢に我慢を重ねたから利益が出るようになった。ところが、経営者はそれが当たり前だと思うようになってしまった。我慢して当たり前。「そうしないと会社は潰れてしまう。会社が潰れてもいいの?」この脅し文句で、私たちの行き場を塞いでしまい、こうした風潮を政治家がフォローしている。会社が苦しかった時、一所懸命働いて、頑張れば少しでも労働条件が改善すると信じてきた。ところが蓋を開けると労働条件は良くどころか、元に戻ることもない。いつでも首が切れるような、そんな法律を整備しようとする。本当にこれで日本という国は良いのでしょうか。疑問を感じざるを得ません。

 国がどんなに豊かで、会社がどんなに豊かになっても、そこで働いて生活している人が貧乏では意味がない。政治というものは、経済の本来の目的というのは、そこで働き生活している人たちを、いかに豊かにしていくのか。それ
を前提に考えなくてはいけないと思います。なぜ、アメリカのルールで、アメリカと同じ事をしなければならないのか。 弱い者から取っていくのがアメリカのやり方です。

 皆さんは「労働契約法」というものをご存知でしょうか。例えばホワイトカラーと呼ばれる人には、時間外労働という概念を外す「ホワイトカラー・イクゼンプション」というものがあります。また「金銭解雇を認める」というものがあります。また、労働条件を悪くする、つまり「労働条件の不利益変更」は、労働組合の同意無しでは出来ないのですが、それを無くそうともしています。仮にそうなったらどうなるでしょう。業績が悪いからと、勝手に賃金カットをすることが可能になる。皆さんの職場は、労働時間は守られていますか? 「守られてない」というより「守りようがない」という特色が日本人の働き方にはあります。「ホワイトカラー・イクゼンプション」を導入したいなら、労働時間がキチンと守られるようにすることが先です。けど、そうはならない。経済界の考え方に政界が引きずられているからです。


 エピローグ 〜変えるには選挙しかない〜 
 

じゃあ、どうしたら良いのでしょう。これはやっぱり選挙に勝つしかありません。その点から7月の参議院選挙は実に重要な意味を持っています。今回改選されるのは、6年前小泉旋風が吹き荒れ、与党が圧勝した時の方です。改選121議席の中、80議席を与党が持っています。3年前、柳沢さんが当選した時は野党が多くの議席を取りました。今回次第では、参議院の与野党逆転が可能です。そうなれば政治の流れは確実に変わっていく。先ほど話した「労働契約法」も歯止めをかけることが出来ます。その為にも勝たなければならないし、そのチャンスは多分にあります。この選挙を通じて、「自分たちの将来をどうするのか」考えていただきたい。その為にも投票に行って欲しいと思います。

 本来は各職場に伺うべきですが、残念ながらそれも限界があります。今日お越しの皆さんが、私になり代わり「『かわいたかのり』は、私たちが日頃感じていることを国政に伝えるスピーカーである」と伝えていただけたら幸いです。そのことを最後にお願いしまして、「かわい」からの挨拶としたいと思います。どうかご支援の程、宜しくお願い致します。

 ありがとうございました。        (一部抜粋)